「わずらう」は「患う」「煩う」がありますが、それぞれの使われるシーンは違います。論文・小論文では使い方を理解した上で文中で使えるようにしておきましょう。ここでは、「患う」「煩う」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「患う」と「煩う」の違い
患う(わずらう)
意味:病気になること。
「患う」は重い病気になることを意味します。
煩う(わずらう)
意味:悩み苦しむこと。
「煩う」は心の中で何かについて苦しんだり、心配したりすることを言います。また、面倒がかかることや苦労することにも使われます。
思いわずらうは煩うが正しい
「思いわずらう」は心の中で悩み苦しむことなので、ここでは「煩う」が正解です。
「患う」の例文
例文1:病気を患うと健康のありがたさがよくわかる。
「病気をわずらう」は病気になることなので、ここでは「患う」を使います。
例文2:家族が大病を患ったことで一家の絆が強くなった。
「大病をわずらう」は大きな病気になることなので、ここでは「患う」を使います。
「煩う」の例文
例文1:彼は病弱な息子のことでいつも思い煩っている。
「病弱な息子に思いわずらう」は病弱な息子に心の中で悩み苦しむことなので、ここでは「煩う」を使います。
例文2:新しい職場の人間関係で思い煩うことになるとは思わなかった。
「人間関係で思いわずらう」は人間関係で心の中で悩み苦しむことなので、ここでは「煩う」を使います。
論文・小論文で「患う」と「煩う」を使い分ける視点
「わずらう」は「患う」「煩う」がありますが、それぞれの使われるシーンは違います。「患う」は病気になるとき、「煩う」は心の中で悩むときです。論文・小論文ではそれぞれの違いを理解した上で、きちんと使えるようにしておきましょう。