会社のこうほうに問い合わせる 「広報」「公報」正しい漢字はどっち?

知らせるという意味の「こうほう」は「広報」「公報」の2つがありますが、意味は違います。論文・小論文では意味の違いを理解した上で、文中で使えるようにしていきましょう。ここでは「広報」「公報」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。

「広報」と「公報」の違い

広報(こうほう)
意味:一般市民に対して企業や団体が行う情報発信。
お知らせやPRなどのように、官庁や企業などの各種団体が施策や活動内容、商品やイメージなどを広く一般の人々に知らせることを意味します。情報を双方向に受発信します。
公報(こうほう)
意味:市民や国民に対して公的機関が発表する公的な報告や文書の発信。
「公報」は、官庁などの公的機関が条例や規則の公布、告示、公示、公告など、公の機関の任務として一般市民に周知させなければならない事柄を知らせる公的な文書を意味します。主に地方公共団体が官報に準じて発行する文書やある官庁が他の官庁へ出す報告文書などがあります。公の機関が一方的に報告します。

会社のこうほうに問い合わせるは広報が正しい

「会社のこうほうに問い合わせる」は会社が行う情報発信に問い合わせることなので、ここでは「広報」が正解です。

「広報」の例文

例文1:広報活動を行うことで、企業の取り組みを広く多くの市民に知ってもらう。

「こうほう活動」は企業が行う情報発信活動なので、ここでは「広報」を使います。

例文2:広報部が新製品をアピールするために会議を開く。

「こうほう部」は企業が行う情報発信部なので、ここでは「広報」を使います。

「公報」の例文

例文1: 選挙の時期には選挙公報が発行されます。

「選挙こうほう」は市民や国民に対して公的機関が発表する公的な選挙の報告や文書の発信なので、ここでは「公報」を使います。

例文2:戦争時代には戦死した人たちが公報で伝えられたものだった。

「戦死した人たちがこうほうで伝えられた」は戦死した人たちは市民や国民に対して公的機関が発表する公的な報告や文書の発信で伝えられたということなので、ここでは「公報」を使います。

論文・小論文で「広報」と「公報」を使い分ける視点

知らせるという意味の「こうほう」は「広報」と「公報」がありますが、それぞれの意味は少しずつ異なります。「広報」は企業や団体が双方向に通信するものに対し、「公報」は公的機関が一方的に報告をするものという差があります。論文・小論文ではそれぞれの違いに気を付けて、正しく使えるようにしましょう。

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