契約書をしんしょでいただく 「親書」「新書」「信書」正しい漢字はどれ?

「しんしょ」は「親書」「新書」「信書」の漢字がありますが、それぞれの意味は大きく違います。論文・小論文は、正しく文中で使えるようきちんと把握しておきましょう。ここでは、「親書」「新書」「信書」それぞれの意味の違いや例文について解説していきます。

「親書」「新書」「信書」の違い

親書(しんしょ)
意味:自筆の手紙。
「親書」は、自筆の手紙ではありますが、日本の総理大臣から韓国の大統領に送る就任祝いなど、現在は主に各国の首脳間で送り合う文書として使われます。
新書(しんしょ)
意味:本の大きさを意味する言葉。
173×105mm及び、それに近い判型の本を指して言います。新書は主に小説以外のノンフィクションを取り扱っています。
信書(しんしょ)
意味:個人あての手紙。
郵便法及び信書便法から、基本的には日本郵便の定形郵便・定形外郵便・レターパックライト・レターパックプラス・スマートレター・ミニレターに限られます。

契約書をしんしょでいただくは信書が正しい

「契約書をしんしょでいただく」は契約書を個人あての手紙でいただくということなので、ここでは「信書」が正解です。

「親書」の例文

例文1:大統領の親書を携えて相手国に向かう。

「大統領がしんしょを携える」は大統領が自筆の手紙を持っていくことなので、ここでは「信書」を使います。

例文2:諸外国から我が国に送られた貴重な親書の数々が展示されている。

「貴重なしんしょ」は貴重な自筆の手紙のことなので、ここでは「信書」を使います。

「新書」の例文

例文1:新書と新刊本は違うので気を付けたい。

「しんしょと新刊本は違う」は本の大きさが違う言っているので、ここでは「新書」を使います。

例文2:新しく書いた本が新書判として出版される。

「しんしょ版」は本の大きさで173×105mmのものを言っているので、ここでは「新書」を使います。

「信書」の例文

例文1:信書の取り扱いは郵便法で定められている。

「しんしょの取り扱い」は郵便法における個人あての手紙の取り扱いのことなので、ここでは「信書」を使います。

例文2:今回の願書は信書扱いで送るように求められた。

「しんしょ扱い」は郵便法における個人あての手紙扱いのことなので、ここでは「信書」を使います。

論文・小論文で「親書」「新書」「信書」を使い分ける視点

「しんしょ」は「親書」「新書」「信書」がありますが、それぞれの意味は違います。「親書」は各国首脳間の手紙、「新書」は本のサイズ、「信書」は郵便法上の手紙を言います。論文・小論文ではそれぞれの意味を覚えて正しく使えるようにしておきましょう。

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