調査のいっかんとして行う 「一環」「一貫」正しい漢字はどっち?

「いっかん」は「一環」「一貫」の2つの漢字がありますが、それぞれは違った意味の漢字なので、論文・小論文ではその違いを把握したうえで文中に活かしていくようにしましょう。ここでは「一環」「一貫」それぞれの意味の違いや例文について解説していきます。

「一環」と「一貫」の違い

一環(いっかん)
意味: 全体の一部分のこと。
「一環」は一つのくさりの輪のように密接なつながりのある全体の一部分のことや関連のあるものの一つのことを意味します。大きな問題や計画などの中に含まれる一つを指すときに用いられます。
一貫(いっかん)
意味:初めから終わりまで。
「一貫」は、初めから終わりまで同じ考え、同じ方法で通すことを意味します。

調査のいっかんとして行うは一環が正しい

「調査のいっかんとして行う」は調査全体の一部分として行うと言っているので、ここでは「一環」が正解です。

「一環」の例文

例文1:趣味の一環として農業をしています。

「趣味のいっかん」は趣味全体の一部分のことを言っているので、ここでは「一環」が正解です。

例文2:学習の一環として図書館で本を借りて読書日記をつける。

「学習のいっかん」は学習全体の一部分のことを言っているので、ここでは「一環」が正解です。

「一貫」の例文

例文1:この学校は中高一貫教育なので、子供の教育面においてはきめ細やかなサポートが得られそうだ。

「いっかん教育」は、中学の初めから高校の終わりまで同じ考えの教育ということなので、ここでは「一貫」を使います。

例文2:システムの開発から運用まで弊社で一貫して携わっているため、何かトラブルがあったときも即座に問題解決に当たらせていただきます。

「いっかんして携わる」は、開発の最初から運用の最後まで同じ考えで携わっているということなので、ここでは「一貫」を使います。

論文・小論文で「一環」「一貫」を使い分ける視点

「いっかん」は「一環」「一貫」がありますが、それぞれ意味が違います。「一環」は全体の一部分、「一貫」初めから終わりまでと区別して覚えておきましょう。論文・小論文では頻出の漢字なので、使い方を覚えて文章の中で活かしていきましょう。

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