「そうぞう」には「創造」「想像」の2種類があります。それぞれはよく使われる漢字ですが、それぞれに意味の違いがあり、論文・小論文では間違えないようにする必要があります。ここでは、「創造」「想像」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「創造」と「想像」の違い
創造(そうぞう)
意味:新しく作り出すこと。
「創造」はいままでになかった新しいことを作り出すことを意味します。「創造」と名詞で使うだけでなく、「創造する」と動詞化して使うこともできます。また、「創造的な」など、形容詞・形容動詞のように使うこともあります。対義語は「模倣」になります。
想像(そうぞう)
意味:頭の中に何かを思い描くこと。
「想像」は実際には経験していない事柄などを推し量ったり、イマジネーションしたりすることですが、現実には存在しない事柄を心の中に思い描く時にも使われます。「想像」と名詞で使うだけでなく、「想像する」と動詞化して使うこともできます。空想、予想もすべて想像と捉えられます。
そうぞうをかきたてるは想像が正しい
「そうぞうをかきたてる」は頭の中に何かを思い描くことがかきたてられることなので、ここでは「想像」が正解です。
「創造」の例文
例文1:企画の仕事は思った以上に創造的な仕事で、毎日新しいアイデアを出さないとならない。
「そうぞう的な仕事」は新しく作り出す仕事ということなので、ここでは「創造」を使います。
例文2:子供の創造性を伸ばすためには、子供の興味あることを色々とさせてみないといけない。
「そうぞう性」は何らかの新しく価値のあるものが作り出される事象なので、ここでは「創造」を使います。
「想像」の例文
例文1:北海道にスキー旅行に行ったが、想像を絶する寒さでスキーリフトも凍ってしまった。
「そうぞうを絶する」は頭の中に思い描けないぐらい程度の激しい様子を言っているので、ここでは「想像」を使います。
例文2:初めてのキャンプは想像ではうまくいくはずだったが、現実は火も起こせなかった。
「そうぞうではうまくいく」は経験していないことを推し量りうまくいくと予想していたということなので、ここでは「想像」を使います。
論文・小論文で「創造」と「想像」を使い分ける視点
思い浮かべるという意味の「そうぞう」は、「創造」「想像」がありますが、論文・小論文ではそれぞれを区別して書けるようにしましょう。「創造」は新しく作り出すこと、「想像」は頭の中で思い描くことと覚えておくといいでしょう。