最適なプランをしあんする 「思案」「試案」「私案」正しい漢字はどれ?

「しあん」という言葉は「思案」「試案」「私案」とありますが、それぞれの意味はずいぶんと違います。論文・小論文で使うときは、気を付けて使い分けられるようにしましょう。ここでは、「思案」「試案」「私案」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。

「思案」「試案」「私案」の違い

思案(しあん)
意味:考えを巡らせること。
「思案」はどうしたらよいかといくつのも考えやアイデアを思い巡らせることを意味します。
試案(しあん)
意味:ためしに考えた案のこと。
「試案」は試みに作った仮の考え、仮の案を意味します。対義語は「成案」となります。
私案(しあん)
意味:個人の考え・提案のこと。

最適なプランをしあんするは思案が正しい

「最適なプランをしあんする」は最適なプランに考えを巡らせることなので、ここでは「思案」を使います。

「思案」の例文

例文1:バイトをすれば勉強する時間がない。稼ぎと勉学を両立するためには今こそ思案のしどころではないだろうか。

「しあんのしどころ」は考えを巡らせるときということなので、ここでは「思案」を使います。

例文2:ここ1か月ぐらいは寝ても覚めても企画について思案に暮れていたが、いまだにこれといったよいアイデアがない。

「しあんに暮れていた」はずっと考えを巡らせていたということなので、ここでは「思案」を使います。

「試案」の例文

例文1:プロジェクトのことはちゃんと考えているが、まだ試案の段階で発表はできない。

「しあんの段階」はまだ仮の案の段階ということなので、ここでは「試案」を使います。

例文2:未熟な試案なので、実際の運用にはもっと深く吟味しないとならないと思います。

「未熟なしあん」はまだ仮の案で成熟した案ではないということなので、ここでは「試案」を使います。

「私案」の例文

例文1:会議中に意見を聞かれたので私案を述べてみた。

「しあんを述べた」は個人の考えを述べたということなので、ここでは「私案」を使います。

例文2:私案にすぎないので独りよがりなところもあるかもしれません。

「しあんにすぎない」は個人の考えにすぎないということなので、ここでは「私案」を使います。

論文・小論文で「思案」「試案」「私案」を使い分ける視点

「しあん」という漢字はいくつもありますが、「思案」は考えを巡らせること、「試案」は仮の案、「私案」は個人の考えと把握しておきましょう。論文・小論文ではそれぞれの漢字の意味を理解しておけば自然と区別はつけられると思うので、それぞれの漢字の意味を押さえておきましょう。

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