文の誤りをこうせいする 「構成」「校正」正しい漢字はどっち?

「こうせい」は「構成」と「校正」という2つの漢字がありますが、それぞれ意味は違ってきます。論文小論文を書くときには、それぞれの意味をよく理解して適切に使うようにしましょう。ここでは「構成」「校正」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。

「構成」と「校正」の違い

構成(こうせい)
意味:いくつかの要素をまとめ上げて一つのものを作ること。
構成とは、いくつかある要素について、それらをまとめ組み立てること、または、組み立てられたものを言います。小説などの文章において、話をどの順に展開させていくかといったことをいいます。
校正(こうせい)
意味:出版において、文字の誤りや使用法の間違いなどを正すこと。
校正とは、出版において原稿と試し刷り(校正刷り)を照らし合わせて、文字や言葉の使用法の間違い、内容の錯誤などを指摘し正し、体裁を整えることをいいます。各種漢字やその使用法、慣用句、内容の前後関係など日本語に精通していなければこなせない仕事といわれています。

文の誤りをこうせいするは校正が正しい


文の誤りをこうせいするは文字の誤りや使用法の間違いなどを正すため、ここでは「校正」が正解です。

「構成」の例文

例文1:この本の構成はとても分かりやすく、内容が自然と頭に入ってくる。

「本のこうせい」は本をいくつかの要素をまとめ上げて組み立てることなので、ここでは「構成」を使います。

例文2:沢山の栄養素から構成されているお料理のレシピをご紹介します。

「こうせいされている」はいくつかの要素をまとめ上げて一つのものを作ることなので、ここでは「構成」を使います。

「校正」の例文

例文1:卒業論文の最後の仕上げとして文の校正を友人に頼んだ。

「文のこうせいする」は文の誤りや使用法の間違いなどを正すことなので、ここでは「校正」を使います。

例文2:誤字脱字のないようにしっかり校正をしてから出版する。

「しっかり校正する」は文字の誤りや使用法の間違いなどをしっかり正すことなので、ここでは「校正」を使います。

論文・小論文で「構成」と「校正」を使い分ける視点

「構成」はまとめ組み立てること、「校正」文の間違いなどを正すことを意味します。それぞれ論文・小論文でも正しいものを使えるように区別して把握しておきましょう。

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