「おうこう」は「横行」「往航」がありますが、意味はそれぞれ異なります。論文・小論文ではきちんと把握して理解するようにしましょう。ここでは「横行」「往航」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「横行」と「往航」の違い
横行(おうこう)
意味:ほしいままに振る舞うこと。
「横行」はその他に自由気ままに歩きまわることや悪事がしきりに行われることなどマイナスの意味があります。
往航(おうこう)
意味:往路の航海や飛行。
「往航」の対義語は「復航」になります。
不正がおうこうするは横行するが正しい
「不正がおうこうする」は不正がしきりに行われることなので、ここでは「横行」が正解です。
「横行」の例文
例文1:賄賂が横行して、お金がないと何も始まらないという国もある。
「賄賂がおうこうする」は賄賂がしきりに行われることなので、ここでは「横行」を使います。
例文2:賑やかだった町はやくざが横行するようになって一気に廃れてしまった。
「やくざがおうこうする」はやくざが自由気ままに振る舞うことなので、ここでは「横行」を使います。
「往航」の例文
例文1:今回の旅行で往航運賃と復航運賃がずいぶん差があることに気が付いた。
「おうこう運賃」は往路の航海や飛行の運賃のことなので、ここでは「往航」を使います。
例文2:半導体需要でアメリカ往航のコンテナ船が急増している。
「おうこうのコンテナ船」は往路のコンテナ船のことなので、ここでは「往航」を使います。
論文・小論文で「横行」と「往航」を使い分ける視点
「おうこう」は「横行」「往航」がありますが、使い方は異なります。論文・小論文では「横行」は自由気ままに振る舞うこと、「往航」は往路の航海や飛行と覚えておきましょう。