「うまい」は「巧い」「上手い」の漢字がありますが、両方とも、技術や技量に長けていて、優れているもののことを指す言葉です。それだけに論文・小論文ではどのように使い分けたらいいのか悩ましい言葉でもありますよね。ここでは、「上手い」「巧い」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「上手い」と「巧い」の違い
上手い(うまい)
意味:技術や技量に長けているため手法が優れていることを指す。
人が手法を披露したときにその技量を褒めるときに使われます。対義語には「下手」があります。「上手い」は常用外漢字なので、ひらがなの「うまい」を変わりに使うことが多いです。「上手い」と「巧い」には特に区別はなく、どちらを使ってもかまいません。
巧い(うまい)
意味:技術や技量に長けているため手法が優れていることを指す。
「上手い」と同じく人が手法を披露したときにその技量を褒めるときに使われます。「巧い」は常用外漢字なので、ひらがなの「うまい」を変わりに使うこととが多いです。
口がうまいは「上手い」「巧い」どちらも正しい
「口がうまい」はおしゃべりの技術や技量に長けて優れているということなので、ここでは「上手い」「巧い」どちらでも正解です。常用外漢字を使いたくないシーンでは「口がうまい」というひらがな表記でいいでしょう。
「上手い」「巧い」の例文
例文1:彼女はピアノがとても上手く(巧く)、幼少のころからピアノのコンクールで様々な賞をもらっている。
「ピアノがうまい」はピアノの技術に長けて優れているということなので、ここでは「上手い」「巧い」どちらも使えます。
例文2:彼はサッカーのボールさばきが上手い(巧い)から、きっとチームに大きく貢献してくれるに違いない。
「ボールさばきがうまい」はボールさばきの技術に長けて優れているということなので、ここでは「上手い」「巧い」どちらも使えます。
論文・小論文で「上手い」「巧い」を使い分ける視点
「上手い」「巧い」は使い分けがないため、論文・小論文ではどちらを使ってもかまいません。ただ、「上手い」「巧い」は常用外漢字でもあるため、ひらがなで書くのが無難でしょう。