部屋があつい 「熱い」「暑い」のどっちが正しい?

「熱い」「暑い」は似たような意味の言葉ですが、実際にはどのように使用すれば正しい使い方になるのでしょうか? 漢字の熟語や対義語に注目しながら比較していきましょう。ここでは、「熱い」「暑い」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。

「熱い」「暑い」の違い

熱い(あつい)
意味:体に伝わる熱の温度が高いこと。
火で熱してあつくなることや体があつくなることを表します。対義語は「冷たい」になります。そのほかにも「熱愛」「情熱」など、感情が沸き立つニュアンスもあります。「仕事への熱い思い」などの熱意、「熱い討論を交わす」など激しい、「今旅行業界が熱い」などの関心が集まるなどの意味を表すこともあります。
暑い(あつい)
意味:自然現象や気温によって伝わる熱の温度が高いこと。
「暑い」は気温だけに注目して、空気中の温度が上昇してあつくなることを示します。「暑中お見舞い」など汗をかくような気温のあつさを感じさせるイメージがあります。対義語は「寒い」になります。

部屋があついは「暑い」が正しい

「部屋があつい」は室内の気温が高いことを指しているため、「暑い」を使います。「部屋が熱い」となると、部屋が炎で燃えているイメージになります。

「熱い」の例文

例文1:体が熱いので風邪かもしれない。

この「あつい」は「熱い」を使います。汗をかく様子から「暑い」と考えがちですが、この場合は気温とは関係ないため「熱い」になります。

例文2:熱い想いに心を動かされて結婚することに決めました。

この「あつい」は気温とは関係ないため、「熱い」を使います。

「暑い」の例文

例文1:夏は暑いのが当たり前だ。

夏のあつさは気温にまつわるので「暑い」を使います。

例文2:蒸し暑いのは耐えがたい。

「蒸し暑い」も気温に関係するため、「暑い」になります。

論文・小論文で「熱い」「暑い」を使い分ける視点

論文・小論文では、気温にまつわる場合は「暑い」、それ以外の熱の上昇は「熱い」と覚えておけばいいでしょう。「あつい」の使い方ひとつで意味合いが変わってくるため、区別して書くようにしましょう。

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