社長ふじん 「夫人」「婦人」正しい漢字はどっち?

女性を表わす漢字に「ふじん」という言葉がありますが、「夫人」「婦人」の2つの漢字があります。それぞれは具体的にどんな時につかうのでしょう?論文・小論文ではそれぞれの使い方を把握してきちんと文章が書けるようにしていきましょう。ここでは「夫人」「婦人」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。

「夫人」と「婦人」の違い

夫人(ふじん)
意味:他人の妻の敬称。
「夫人」は、もとは高貴な人の正妻を指す言葉でしたが、現在は他人の妻に対する敬称で使われます。〇〇夫人、部長夫人など名字や役職名などにつづく接尾語として用いることが多い語です。
婦人(ふじん)
意味:成人した女性のこと。
「婦人」は、成人した女性を指す言葉ですが、「職業婦人」などのように社会的になんらかの役割を負う女性という意味合いを含んでいます。対義語は「紳士」になります。

社長ふじんは夫人が正しい

「社長夫人」は他人の妻の敬称であり、役職名などにつづく接尾語として使っているところから、ここでは「夫人」が正解です。

「夫人」の例文

例文1:大統領の奥さんのことを大統領夫人といいます。

「大統領ふじん」は大統領の妻の敬称を表すため、ここでは「夫人」を使います。

例文2:外交に夫人の同伴は必要かどうかということが議題に上がる。

「ふじんの同伴」は他人の妻の同伴ということなので、ここでは「夫人」を使います。

「婦人」の例文

例文1:婦人服のフロアはデパートの2階になります。

「ふじん服」は成人した女性の服ということなので、ここでは「婦人」を使います。

例文2:パトカーの中から出てきたのは婦人警官だった。

「ふじん警官」は成人した女性の警官ということなので、ここでは「婦人」を使います。

論文・小論文で「夫人」と「婦人」を使い分ける視点

女性を表わす「ふじん」という言葉ですが、「夫人」は他人の妻の敬称、「婦人」は成人女性のことを区別して理解しておきましょう。論文・小論文では「大統領夫人」「婦人警官」などと単語で覚えておくと間違えないで使えるようになりますよ。

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