たいげん化する 「体現」「体言」「大言」正しい漢字はどれ?

「たいげん」は「体現」「体言」「大言」の同音異義語がありますが、論文・小論文では語彙力を増やす意味でもそれぞれの使い方は理解しておきましょう。ここでは「体現」「体言」「大言」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。

「体現」「体言」「大言」の違い

体現(たいげん)
意味:思想・観念などを具体的な形で表わすこと。
「体現」はその他に身をもって実現すると言うことを意味します。
体言(たいげん)
意味:主に名詞・代名詞のこと。
「体言」は単語を文法上の性質から分類したもののひとつで、自立語の中で活用がなく主語となることのできるものを指します。主に名詞・代名詞を指しますが、学説によってさらに数詞、形容動詞などを挙げるものもあります。活用する語は「用言」といいます。
大言(たいげん)
意味:物事を誇張していうこと。
「大言」は偉ぶって大きいことを言うことやその言葉を意味します。また、その他に立派な言葉や堂々とした言葉という意味にも使われます。

たいげん化するは体現が正しい

「たいげん化する」は思想・観念などを具体的な形で表わすことなので、ここでは「体現」が正解です。

「体現」の例文

例文1:作品展では画家の美意識を体言した作品の数々が展示されていた。

「画家の美意識をたいげんする」は画家の美意識を具体的な形で表わすことなので、ここでは「体現」を使います。

例文2:新たなプロジェクトは、創始者の理念が体現されている。

「理念がたいげんされている」は創始者の理念を具体的な形で表わすことなので、ここでは「体現」を使います。

「体言」の例文

例文1:体言は用言と対で語られることも多い。

「たいげんは用言と対で語られる」は文法のことなので、ここでは「体言」を使います。

例文2:文法の中でも体言は比較的簡単に理解ができる。

「たいげんは簡単に理解ができる」は文法のことなので、ここでは「体言」を使います。

「大言」の例文

例文1:これぐらい簡単にできると思わず大言を吐いてしまった。

「たいげんを吐く」は物事を誇張して言うことなので、ここでは「大言」を使います。

例文2:彼はすぐ大言壮語を吐くので、みんな信用していない。

「たいげん壮語を吐く」は物事を誇張していうことなので、ここでは「大言」を使います。

論文・小論文で「体現」「体言」「大言」を使い分ける視点

「たいげん」は「体現」「体言」「大言」がありますが、意味はすべて違います。論文・小論文では「体現」は具体的な形で表わすこと、「体言」は文法用語の一つのこと、「大言」は誇張して言うことと覚えておきましょう。

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