試験勉強からかいほうされる 「解放」「開放」のどっちが正しい?

「解放」「開放」は読み方も同じで混同しやすい漢字でもあります。ですが、意味はかなり違うため、間違えて使うと意味が通じないことになることも。論文・小論文では、きちんと区別して使えるようにしましょう。

「解放」と「開放」の違い

解放(かいほう)
意味:束縛や制限から自由になること
解放の「解」は「ときはなす」というところから、束縛や制限から自由になることを表します。
開放(かいほう)
意味:門をひらくこと
開放の「開」は「ひらく」「あける」というところから、出入りの制限を取り払って自由に出入りさせることを表します。

試験勉強からかいほうされるは「解放」が正しい

「試験勉強からかいほうされる」は試験勉強から自由になることなので「解放」が正解です。解き放たれるイメージです。

「解放」の例文

例文1:人質を解放する。

物理的に束縛されていた人質が、その束縛から解き放たれるので「解放」を使います。

例文2:メモリーを解放するのも手です。

「メモリをかいほう」するときは、不要なデータなどに占有されて、メモリの記憶領域が束縛されている状況なので、「ときはなつ」意味の「解放」を使います。

「開放」の例文

例文1:彼女は開放的な性格で誰とでもすぐ打ち解ける。

かいほう的な性格とは開けっぴろげな性格のことなので、自分から心の扉を開いて接することを意味します。そのため、ここでは、心をひらくということで、「開放」を使います。

例文2:ネットワークをつなぐためにポートを開放する。

「ポートをかいほうする」は今まで閉じていたポートを開くことでつながるということなので「開放」を使います。開くことによって放つイメージです。

論文・小論文で「解放」と「開放」を使い分ける視点

「解放」は自由になること、「開放」は開けることと違いを区別して覚えましょう。「かいほうかん」は「開放感」と書くと、広々とした邪魔のない様子、「解放感」と書くと、解き放たれて気持ちが自由になったというニュアンスになります。論文・小論文では間違いやすいので、しっかり把握して書くようにしましょう。

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