寄りそう 「沿う」「添う」のどっちが正しい?

「沿う」と「添う」は同じ読み方で似たような意味のため、間違いやすい漢字でもありますので、きちんと使い分けを覚えておくようにしましょう。ここでは、「沿う」「添う」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。

「沿う」と「添う」の違い

沿う(そう)
意味:流れに続く、したがうということ。
「沿線」「沿道」などがイメージするように、並行する形で長く続くものに離れない状態を保つニュアンスです。そこから方針や基準に外れないようにしたがうという意味でも使われます。
添う(そう)
意味:そばに離れずに一緒にいる、あるものに別のものが加わるということ。
「添乗員」などがイメージするように誰かや何かのそばにくっついて、一緒にいるニュアンスですが、「添い遂げる」など「夫婦になる」という意味や「人には添うてみよ」など「親しく交際する」という意味もあり、物理的にそばにいるだけでなく、心理的に相手をそっと見守って支えるというニュアンスもあります。また、「添加物」のように加わるという意味でも使えます。

寄りそうは「添う」が正しい

「寄りそう」は「共感して支える」という意味なので「添う」を使います。

「沿う」の例文

例文1:大通りに沿って歩くと目的地の駅が見えてくる。

「大通りにそう」は大通りの流れに続くという意味なので「沿う」を使います。

例文2:会社の方針に沿って書類を提出する。

「方針にそう」は方針や基準に外れないようにしたがうことなので「沿う」を使います。

「添う」の例文

例文1:ヘルパーは毎日利用者の買い物に付き添うので、自然とその人の好みがわかる。

「付きそう」は利用者のそばを離れず一緒にいるところから「添う」を使います。

例文2:報告書だけでなく資料も添えておく。

「資料もそえる」は報告書以外に資料も加えておくという意味から「添う」を使います。

論文・小論文で「沿う」と「添う」を使い分ける視点

「期待にそう」などは、「沿う」を使えば周囲の期待に従うという意味になり、「添う」を使えばその期待に寄りそえるよう努力するという意味になります。このため、「沿う」「添う」のどちらを使ってもいい場合もあります。ですが、論文・小論文で使う場合の大枠としては「沿う」は「続く、従う」という意味のときに、「添う」は心理的にそっとそばにいるニュアンスの「付き添う、連れ添う」という意味のときに当てはめるといいでしょう。

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