「意外」「以外」は同じ読み方の言葉ですが、意外とその違いについて知られておらず、誤用が頻繁に起こる言葉でもあります。論文・小論文では間違えないで使えるようにしましょう。ここでは、「意外」「以外」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「意外」と「以外」の違い
意外(いがい)
意味:「思ったよりも~」「~想定外の」という意味。
「意外」は意識の外という意味で、予想外の事柄に使います。「思ったよりも~」というニュアンスで、実際の結果が予想と違っていた驚きや感動などの感情を意味します。対義語になる言葉は「当然」、「勿論(もちろん)」、「無論」などがあります。
以外(いがい)
意味:「~を除いて」「~のほかは」という意味。
「以外」は、「~を除いて」「~のほかは」という意味をあらわす語です。 たとえば、「子供以外」というときは、「子供」を除いた人について言及することを表します。反義語は「以内」「対象」などがあてはまります。範囲を表す言葉なので、「以外」は範囲の外というニュアンスになります。
いがいな結果は意外が正しい
「いがいな結果」は、「思ったよりも良い」もしくは「思ったよりも悪い」ということなので「意外」を使います。
「意外」の例文
例文1:ドラマの最終回は意外な結末を迎えた。
「いがいな結末」は想定外な結末ということで「意外」を使います。
例文2:いつも高得点ばかりのか彼が今回は10点だったのが意外でした。
「10点だったのがいがいでした」はいつも高得点だったため、10点という点数は想定外の事柄だったということなので「意外」を使います。この時は驚きの感情になります。
「以外」の例文
例文1:関係者以外の立ち入りを禁ず。
「関係者いがい」は関係者を除いてという意味なのでここでは「以外」を使います。
例文2:貴重品以外の持ち込みは認めていません。
「貴重品いがい」は貴重品を除いてという意味なのでここでは「以外」を使います。
論文・小論文で「意外」と「以外」を使い分ける視点
「意外」は「思ったよりも~」、「以外」は「~除いて」と覚えておきましょう。同じ読み方なので間違いやすく、論文・小論文でも誤用が多くみられます。頻出する漢字でもあるので、例文とともに使い方を確認しておきましょう。