敗者の姿はあわれだ 「哀れ」「憐れ」のどっちが正しい?

「あわれ」には「哀れ」と「憐れ」がありますが、似たような意味のためそれぞれどちらを使ったらより文章として適切なのか判断が難しい漢字でもあります。テストで困らないようにそれぞれの違いをしっかり把握しておきましょう。ここでは、「哀れ」「憐れ」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。

哀れ(あわれ)
意味:物悲しい様子。
「哀れ」は「悲哀」という熟語から物悲しい様子を表します。また、対象そのものの持つしみじみと落ち着いた気分やおもむきなどの情趣を味わう、賞美する、めでるという意味でも使われます。
憐れ(あわれ)
意味:同情すべき様子。
「憐れ」は「憐憫」という熟語から同情する、心配する様子というニュアンスを表します。「憐れ」は常用外漢字なので、「哀れ」を代わりに使うこともあります。

敗者の姿はあわれだは「哀れ」「憐れ」どちらも正しい

「敗者の姿はあわれだ」の「あわれ」は物悲しい様子でもあれば、同情すべき様子でもあるため、「哀れ」「哀れ」のどちらを使ってもかまいません。

「哀れ」の例文

例文1:月を哀れむ。

「月をあわれむ」は月を賞美する、めでるという意味なので「哀れ」を使います。

例文2:寒さの中、野良猫が哀れな声で鳴いていた。

「哀れな声」は野良猫の鳴き声が物悲しい様子というところから「哀れ」を使います。

「憐れ」の例文

例文1:彼の憐れな身の上を聞くと思わず涙を誘う。

「あわれな身の上」は同情すべき身の上ということなので「憐れ」を使います。

例文2:同病相憐れむ。

「同病相憐れむ」は同じ病気、同じ悩みや苦しみをもつ人は互いにいたわりあい、同情しあうという意味ですが、同情するという意味から「憐れむ」を使います。

論文・小論文で「哀れ」と「憐れ」を使い分ける視点

「哀れ」は物悲しげな様子、めでるという意味、「憐れ」は同情する、心配するという意味が含まれます。それぞれ区別して覚えておきましょう。「憐れ」は常用外漢字となります。

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