原稿に関わる言葉として「寄稿」「起稿」の漢字があります。論文・小論文ではそれぞれの違いに気を付けて使えるようにしていきましょう。ここでは「寄稿」「起稿」それぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「寄稿」と「起稿」の違い
寄稿(きこう)
意味:原稿を送ること。
「寄稿」は、新聞社や出版社などの出版機関に依頼されて原稿を送ること、もしくはその原稿を意味します。「寄稿」は依頼されて送りますが、「投稿」は頼まれていないのに一方的に送ることを言います。
起稿(きこう)
意味:原稿を書き始めること。
「起稿」は、新しく原稿を書き始めることを意味します。対義語は「脱稿」になります。
雑誌に記事をきこうするは寄稿が正しい
「雑誌に記事をきこうする」は原稿を送ることなので、ここでは「寄稿」が正解です。
「寄稿」の例文
例文1:読者からの寄稿記事で作った特集が面白い。
「きこう記事」は読者から送ってもらった記事のことなので、ここでは「寄稿」を使います。
例文2:記事を送ったら、本文とともに寄稿者として名前が載った。
「きこう者」は原稿を送った人のことなので、ここでは「寄稿」を使います。
「起稿」の例文
例文1:あれこれ10年前に起稿したが、この度ようやく脱稿することができた。
10年前に原稿を書き始めたということなので、ここでは「起稿」を使います。
例文2:起稿したものの、まだ数行しか書けていない。
「きこうする」は原稿を書き始めるということなので、ここでは「起稿」を使います。
論文・小論文で「寄稿」と「起稿」使い分ける視点
「寄稿」は原稿を送ること、「起稿」は原稿を書き始めることと覚えておきましょう。論文・小論文ではそれぞれの漢字の意味に注目して覚えるようにするといいでしょう。