不正のおんしょう 「温床」「恩賞」正しい漢字はどっち?

「おんしょう」は「温床」「恩賞」がありますが、それぞれの意味は異なります。論文・小論文では意味を理解してきちんと使っていきましょう。ここでは「温床」「恩賞」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。

「温床」と「恩賞」の違い

温床(おんしょう)
意味:ある結果が生じやすい環境のこと。
「温床」はある結果が生じやすい環境のことを意味しますが、その多くは悪い結果が生じる時に使われます。その他にも苗を早く育てるために温かくした苗床のことを言うこともあります。
恩賞(おんしょう)
意味:褒美として主君が金品などを与えること。
「恩賞」は功績があった者に対して褒美として主君が金品や地位、領地などを分け与える行為やその物自体を表します。その他にも恩返しという意味もあります。

不正のおんしょうは温床が正しい

「不正のおんしょう」は不正の結果が生じやすい環境のことをいうので、ここでは「温床」が正解です。

「温床」の例文

例文1:いくら成績の低い生徒が集まる学校だからといって、不良の温床になるようなら問題だ。

「不良のおんしょう」は不良になるという結果が生じやすい環境のことをいうので、ここでは「温床」を使います。

例文2:湿気の多い場所に家を建ててしまったため、部屋中がカビの温床のようになってしまった。

「カビのおんしょう」はカビという結果が生じやすい環境のことをいうので、ここでは「温床」を使います。

「恩賞」の例文

例文1:大口営業がとれた恩賞として金100万円をいただいた。

「大口営業がとれたおんしょう」は大口営業がとれた褒美として主君が金品などを与えることなので、ここでは「恩賞」を使います。

例文2:研究で賞をいただけたので、教授の地位に昇格するという恩賞にあずかった。

「昇格するというおんしょう」は賞の褒美として地位を与えることなので、ここでは「恩賞」を使います。

論文・小論文で「温床」と「恩賞」を使い分ける視点

「おんしょう」は「温床」「恩賞」がありますが、それぞれの意味は異なります。「温床」はある結果が生じやすい環境のこと、「恩賞」は褒美として金品などをもらうことを意味します。論文・小論文ではそれぞれきちんと理解して使えるようにしておきましょう。

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