「一部始終」の意味と例文

「一部始終」は日常でもよく使われる四字熟語です。具体的にどのように使えばいいでしょう。ここでは「一部始終」の意味と例文を紹介していきます。

「一部始終」の読み方

読み方:いちぶしじゅう
「一部始終」の「一部」は「いちべ」ではなく「いちぶ」と読みます。また「始終」は「ししゅう」ではなく「しじゅう」と読みます。「一部始終」はこの形で四字熟語になっているため、その他のバリエーションはありません。類語は「細大漏らさず」などがあります。

「一部始終」の意味

意味:物事の最初から最後まで
「一部始終」はもともと書物の始めから終わりまでを意味する言葉で、そこから広い意味で物事の最初から最後までを意味するようになったと言われています。古くは鎌倉時代の仏教説話集『私聚百因縁集』に「一部始終」という言葉が書かれています。

「一部始終」の例文

例文1:友人から一部始終を聞いているので、事件の詳細はもう知っているよ。
例文2:彼は失敗の一部始終を電話で話してくれた。
例文3:彼があまりにも狼狽していたので、出来事の一部始終を聞くことにした。
例文4:なぜこういうことが起きたのか一部始終を聞いてみないとわからない。
例文5:職員がうかつにも起こったことの一部始終を話してしまったので真実がばれてしまった。

「一部始終」をうまく用いる

「一部始終」は日常でよく使われる四字熟語です。「一部始終を聞く」や「一部始終を話す」という使い方がされますよね。論文・小論文でも正しく理解してきちんと使えるようにしておきましょう。