「権兵衛が種まきゃ烏がほじくる」の意味と例文

「権兵衛が種まきゃ烏がほじくる」は日常ではあまり聞かれなくなったことわざです。具体的にどのように使えばいいでしょう。ここでは「権兵衛が種まきゃ烏がほじくる」の意味と例文を紹介していきます。

「権兵衛が種まきゃ烏がほじくる」の読み方

読み方:ごんべえがたねまきゃからすがほじくる
「権兵衛が種まきゃ烏がほじくる」の「権兵衛」は「ごんべえ」と読みます。また「烏」は「からす」と読みます。「権兵衛が種まきゃ烏がほじくる」はこの形でことわざになっているため、その他のバリエーションはありません。類語は「骨折り損のくたびれ儲け」「労多くして功少なし」などがあります。

「権兵衛が種まきゃ烏がほじくる」の意味

意味:努力が実らないこと、無駄なこと
「権兵衛が種まきゃ烏がほじくる」は滑稽な身振りの踊りとともに広まった「権兵衛が種まきゃ烏がほじくる、三度に一度は追わずばなるまい」という歌が由来だと言われています。権兵衛はもともと武士の出なのに農民となったため、種をまくそばからカラスに食べられるほど農業に対して無知でした。しかし努力して農業を続けやがて村一番の農家になっていたといわれています。このエピソードから「権兵衛が種まきゃ烏がほじくる」ということわざは使われるようになったと言われています。

「権兵衛が種まきゃ烏がほじくる」の例文

例文1:せっかくこだわって企画書を作ったのに、企画自体がボツになってしまって、権兵衛が種まきゃ烏がほじくるというような状態になってしまった
例文2:せっかくのイベントが台風で中止になってしまって、権兵衛が種まきゃ烏がほじくるで、時間もお金も無駄になってしまった。
例文3:権兵衛が種まきゃ烏がほじくるじゃないけど、せっかく留学までしたのにコロナ禍でオンライン授業になってしまって、これじゃ国内にいるのと変わらないじゃないかと思う。
例文4:結局世の中の流れに逆行した努力をしても、権兵衛が種まきゃ烏がほじくるというように実りを得ることは難しいと思う。
例文5:権兵衛が種まきゃ烏がほじくるではないけれど、努力しても報われないことは多々ある。

「権兵衛が種まきゃ烏がほじくる」をうまく用いる

「権兵衛が種まきゃ烏がほじくる」は日常ではあまり使われなくなったことわざですが、文を一ひねりしたいときはこれを使うと有効かもしれませんね。論文・小論文でも正しく理解してきちんと使えるようにしておきましょう。