「棒に振る」の意味 「水泡に帰す」などの例文

「棒に振る」は日常でもよく使われる慣用句です。具体的にどのように使えばいいでしょう。ここでは「棒に振る」の意味や「水泡に帰す」などバリエーションでの例文を紹介していきます。

「棒に振る」の読み方

読み方:ぼうにふる

「水泡に帰す」の読み方

読み方:すいほうにきす
「棒に振る」の「振る」は「降る」ではなく「振る」の漢字を使います。また「水泡」は「みずあわ」ではなく「すいほう」と読みます。「帰す」は「かえす」ではなく「きす」と読みます。「棒に振る」は「水泡に帰す」などのバリエーションがあります。

「棒に振る」「水泡に帰す」の意味

意味:これまでの努力や苦労、得たものを無駄にすることのたとえ
「棒に振る」は昔の天秤棒に担いで売り歩く棒手振りに由来していると言われています。昔は売れ残りは棒手振りにして売り払いましたが、棒手振りは全て売り払ってもあまり利益が上がらなかったところから、無駄にするという意味になったと言われています。「水泡に帰す」は水の泡ははかなく消えてしまうというところから、同じように無駄にするという意味になったと言われています。

「棒に振る」の例文

例文1:彼は親の介護でせっかく決まった仕事を棒に振った。
例文2:せっかくのチャンスなのに棒に振るなんてもったいない。
例文3:彼は成績優秀だったのに覚醒剤に手を出し、人生を棒に振った。

「水泡に帰す」の例文

例文1:大会のために練習していたがケガをしてしまい、せっかくの努力も水泡に帰す結果になった。
例文2:大学に行くことが決まっていたが、ケンカが表沙汰になって、せっかくの推薦が水泡に帰すことになってしまった。
例文3:プレゼンの用意を徹夜でしたのに急に中止になり水泡に帰した。

「棒に振る」をうまく用いる

「棒に振る」は日常でよく使われる慣用句です。論文・小論文でも正しく理解してきちんと使えるようにしておきましょう。