「災い転じて福となす」の意味と例文

「災い転じて福となす」は日常でもよく使われる故事成語です。具体的にどのように使えばいいでしょう。ここでは「災い転じて福となす」の意味と例文を紹介していきます。

「災い転じて福となす」の読み方

読み方:わざわいてんじてふくとなす
「災い転じて福となす」の「災い」は「さい」ではなく「わざわい」と読みます。「災い転じて福となす」はこの形で故事成語になっているため、その他のバリエーションはありません。類語は「失敗は成功の基」などがあります。

「災い転じて福となす」の意味

意味:自分に降りかかった災難を足掛かりにして幸運をつかむこと
「災い転じて福となす」は『史記』の「蘇秦伝」の中の弁論家である蘇秦の「禍を転じて福と為なす」という言葉が由来だと言われています。中国戦国時代、斉国が隣国の燕国に攻め込んで領地を奪った時、蘇秦は燕王に命じられ領地の返還交渉をしに斉国に赴き、燕の太子の夫人が強大な秦国の王の娘であることから「今に秦が攻め込んで来る」と脅しました。そして、「禍を転じて福と為なす」という言葉から、奪った領地を返還すれば、燕も秦も喜び、この両国が結果的に斉になびけば、王の威信はますます高まると説得し、斉王から領地返還をすることができたと言われています。

「災い転じて福となす」の例文

例文1:病気になったおかげで医者を目指し今の地位があるので、災い転じて福となすといえる。
例文2:受験に失敗したおかげで、一生の親友と知り合えたので災い転じて福となすだな。
例文3:どの会社も内定がもらえなかったおかげで起業できたのだから、災い転じて福となすだろう。
例文4:研究が失敗したおかげで新しい特効薬が出来たなんて、まさに災い転じて福となすだ。
例文5:けがをして試合に出られなかたけれど、災い転じて福となすでマネージャーと仲良くなった。

「災い転じて福となす」をうまく用いる

「災い転じて福となす」は日常でよく使われる故事成語です。論文・小論文でも正しく理解してきちんと使えるようにしておきましょう。

You cannot copy content of this page

タイトルとURLをコピーしました