「目から鱗が落ちる」の意味 「目から鱗が落ちた」などの例文

「目から鱗が落ちる」は日常でもよく使われる慣用句です。具体的にどのように使えばいいでしょう。ここでは「目から鱗が落ちる」の意味や「目から鱗が落ちた」などバリエーションでの例文を紹介していきます。

「目から鱗が落ちる」の読み方

読み方:めからうろこがおちる
「目から鱗が落ちる」の「目」は「もく」ではなく「め」と読みます。また「鱗」は「うろこ」と読みます。「目から鱗が落ちる」は「目から鱗が落ちた」などのバリエーションがあります。

「目から鱗が落ちる」の意味

意味:何かのきっかけに急に物事の本質がわかるようになること
「目から鱗が落ちる」は『新約聖書―使徒行伝・九』が由来だと言われています。キリスト教徒を迫害していたサウロ(パウロ)が、ダマスコの町へ向かう途中、イエスの声とともに目もくらむような光に包まれます。光のせいで目が見えなくなったサウロが祈るとアナニアという人物が、イエスに使わされてサウロの目を治しにやってきたと言います。すると、サウロの目から鱗のようなものが落ちて元通りに見えるようになりました。これをきっかけにサウロはイエスの教えに帰依しました。そこから、何かのきっかけに急に物事の本質がわかるようになることを「目から鱗が落ちる」というようになったと言われています。

「目から鱗が落ちる」の例文

例文1:日本では当たり前と思っていたことが、外国ではそうではないとことを知って目から鱗が落ちる思いだった。
例文2:外国の本を読むと世界の広さや考え方の違いに目から鱗が落ちるよ。
例文3:留学したら目から鱗が落ちることばかりで毎日が新鮮だ。

「目から鱗が落ちた」の例文

例文1:大学で勉強して今まで学んでいたものの大切さがわかり目から鱗が落ちた。
例文2:彼の説明を聞いてこの本の新しい解釈に目から鱗が落ちた。
例文3:じっくり話し合ってみると兄弟でもこんなに考え方が違うんだと目から鱗が落ちた。

「目から鱗が落ちる」をうまく用いる

「目から鱗が落ちる」は日常でよく使われる慣用句です。論文・小論文でも正しく理解してきちんと使えるようにしておきましょう。