「情けは人のためならず」の意味と例文

「情けは人のためならず」は日常でもよく使われることわざです。具体的にどのように使えばいいでしょう。ここでは「情けは人のためならず」の意味と例文を紹介していきます。

「情けは人のためならず」の読み方

読み方:なさけはひとのためならず
「情けは人のためならず」の「情け」は「じょう」ではなく「なさけ」と読みます。「ため」は漢字で「為」と書いても構いません。「情けは人のためならず」はこの形でことわざになっているため、その他のバリエーションはありません。

「情けは人のためならず」の意味

意味:人に親切にすれば巡り巡って自分にも良い報いを受けるということ
「情けは人のためならず」は鎌倉時代に誕生したことわざだと言われています。戦国時代の物語に多く登場した言葉で、この時の「情け」は強いものが弱いものを憐れんで温情をかける「武士の情け」として使わました。そのため、「情けは人のためにならず」は情けは人のためにかけるのではなく、巡り巡って自分のためになるからかけるのだという意味として使われるようになったと言われています。「情けは人のためにならないからかけるべきではない」と使うのは誤用です。

「情けは人のためならず」の例文

例文1:情けは人のためならずで、巡り巡って自分も助けられることがあるよ。
例文2:情けは人のためならずだから、私は少しでも毎月募金をすることにしている。
例文3:情けは人のためならずだから困っている人はいたら親切にしてあげてほしい。
例文4:外国人旅行者が迷っていたので情けは人のためならずで道案内してあげた。
例文5:落とし物を探している人がいたので、情けは人のためならずで一緒に探してあげた。

「情けは人のためならず」をうまく用いる

「情けは人のためならず」は日常でよく使われることわざです。論文・小論文でも正しく理解してきちんと使えるようにしておきましょう。