「五里霧中」の意味と例文

「五里霧中」は日常でもよく使われる故事成語です。具体的にどのように使えばいいでしょう。ここでは「五里霧中」の意味と例文を紹介していきます。

「五里霧中」の読み方

読み方:ごりむちゅう
「五里霧中」の「五里霧中」は「ごりむちゅう」と読みます。「霧中」は「夢」ではなく「霧」の漢字を書きます。「五里霧中」はこの形で故事成語になっているため、その他のバリエーションはありません。

「五里霧中」の意味

意味:状況がつかめずどうすればいいのか見当がつかないこと
「五里霧中」は、中国の歴史書『後漢書・張楷伝』が由来だと言われています。儒学者の張楷は「五里霧」という自分の姿をくらませ霧で覆う秘術を得意としていて、その状態を「五里霧の中」と呼ばれるようになったところから、「五里霧中」という故事成語として日本に伝わったと言われています。

「五里霧中」の例文

例文1:初めての子育てはわからないことばかりで、五里霧中ですべてが手探りだった。
例文2:上司のいきなりの転職で、メンバーはみな五里霧中でやっていくしかなかった。
例文3:転職したばかりの時は、慣れないことばかりで五里霧中の中必死でした。
例文4:不景気でいまだ我が社は五里霧中の中にいます。
例文5:商売がうまくいかない時は五里霧中で出口を探していた気がする。

「五里霧中」をうまく用いる

「五里霧中」は日常でよく使われる故事成語です。論文・小論文でも正しく理解してきちんと使えるようにしておきましょう。