「塞翁が馬」の意味 「人間万事塞翁が馬」などの例文

「塞翁が馬」は日常でもよく使われる故事成語です。具体的にどのように使えばいいでしょう。ここでは「塞翁が馬」の意味や「人間万事塞翁が馬」などバリエーションでの例文を紹介していきます。

「塞翁が馬」の読み方

読み方:さいおうがうま
「塞翁が馬」の「塞翁」は「さいおう」と読みます。「塞翁が馬」は「人間万事塞翁が馬」などのバリエーションがあります。類語は「禍福は糾える縄のごとし」などがあります。

「塞翁が馬」の意味

意味:人の幸不幸は予測できないというたとえ
「塞翁が馬」は中国前漢の『淮南子』のエピソードが由来だと言われています。中国の北辺の塞に占いに長けた老人塞翁がいました。彼が飼っていた馬が逃げ出し村人が同情したのですが、そのうちその馬が足の速い駿馬を連れて戻ってきます。駿馬が戻ってきたことに村人は喜びますが、今度は駿馬に乗った息子が落馬して骨折してしまいます。村人はそれを憐れんだのですが、1年後戦争が起こり男性は兵役に就くことになったものの、塞翁の息子は骨折のため徴兵を免れます。ここから、人生何が幸か不幸か予測がつかないことを「塞翁が馬」というようになったと言われています。

「塞翁が馬」の例文

例文1:怪我をして入院して落ち込んでいたが、塞翁が馬で看護師の君に会えて結婚できた。
例文2:大学入試に失敗したからランクが低い学校に行き、おかげで特待生扱いとなり学費が全額免除になった。まさに塞翁が馬だな。
例文3:ホテルの手違いで予約できてなかったけれど、変わりにスイートルームに泊まれることになったから塞翁が馬だ。

「人間万事塞翁が馬」の例文

例文1:せっかく宝くじで100万円当てたのに、そのお金を当てにした親族と仲が悪くなってしまった。人間万事塞翁が馬ですね。
例文2:就職がうまくいかなかったから起業するしかなかったが、それが今は一流企業になるなんて人生万事塞翁が馬だなあ。
例文3:とても美しい人と結婚できたと思ったら、財産をすべて持ち逃げされてしまったなんて人生万事塞翁が馬ですね。

「塞翁が馬」をうまく用いる

「塞翁が馬」は日常でよく使われる故事成語です。論文・小論文でも正しく理解してきちんと使えるようにしておきましょう。