「一挙両得」の意味と例文

「一挙両得」は日常でもよく使われる四字熟語です。具体的にどのように使えばいいでしょう。ここでは「一挙両得」の意味と例文を紹介していきます。

「一挙両得」の読み方

読み方:いっきょりょうとく
「一挙両得」の「一挙」は「いちきょ」ではなく「いっきょ」と読みます。また「両得」は「りょうどく」ではなく「りょうとく」と読みます。「一挙両得」はこの形で四字熟語になっているため、その他のバリエーションはありません。類語は「一石二鳥」、対義語に「二兎を追う者は一兎をも得ず」「虻蜂取らず」などがあります。

「一挙両得」の意味

意味:一つのことを行うことで二つの利益を得ること
「一挙」は「一つの動作や行動」、両得は「二つの利益」という意味をそれぞれ持っています。本来の目的だけでなく、目的外のことまでも達成できたというポジティブな意味で使われます。「一挙両得」の由来は中国語の歴史書である「晋書」の虎退治の故事に由来すると言われています。ある男が虎退治をするときに他の男の助言で、まずは虎同士を戦わせ、一頭が殺された後に生き残った一頭を倒しました。そこから、一頭だけを倒すだけで二頭倒したのと同じことになるというところから、「一挙両得」という言葉が使われるようになりました。

「一挙両得」の例文

例文1:早起きしてお弁当を作れば料理の腕も上がるし、外食費も浮くし、一挙両得です。
例文2:粗食を心がければ、財布にも優しいし、ダイエットにもなって一挙両得だ。
例文3:本を読むと知識もつくし、字も覚えられるので一挙両得だ。
例文4:外国人に道案内をしてあげると、喜んでもらえるし、英語でコミュニケーションをする機会もできるので一挙両得だ。
例文5:パートをすると社員割引がきくし、パート代も入るし、一挙両得だ。

「一挙両得」をうまく用いる

「一挙両得」は日常でよく使われる四字熟語です。論文・小論文でも使いやすい言葉なので、きちんと理解して正しく使えるようにしておきましょう。