自ら選ぶという意味の「じせん」は「自薦」「自選」がありますが、それぞれの意味は異なります。論文・小論文ではそれぞれの意味を理解した上で、文中で使えるようにしておきましょう。ここでは「自薦」「自選」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「自薦」と「自選」の違い
自薦(じせん)
意味:自分で自分を推薦する。
「自薦」の対義語は「他薦」になります。
自選(じせん)
意味:自分で自分の作品の中から選ぶ。
「自選」は選挙の時に自分で自分を選ぶことにも使われます。
じせん他薦を問わないは自薦が正しい
「じせん他薦を問わない」は自分で自分を推薦することなので、ここでは「自薦」が正解です。
「自薦」の例文
例文1:自薦でも他薦でもかまわないので、是非やってみたいという人は立候補してください。
「じせんでもかまわない」は自分で自分を推薦してもかまわないということなので、ここでは「自薦」を使います。
例文2:自薦の候補者はけっこう多いので、気にすることなくやってみたらいい。
「じせんの候補者」は自分で自分を推薦する候補者ということなので、ここでは「自薦」を使います。
「自選」の例文
例文1:自選投票は選挙の時に自分で自分を選ぶことを言います。
「じせん投票」は自分で自分のことを選ぶことを言うので、ここでは「自選」を使います。
例文2:自選の作品集なので、是非見てもらいたいものばかり詰まっています。
「じせんの作品集」は自分で自分の作品を選んだ作品集のことを言うので、ここでは「自選」を使います。
論文・小論文で「自薦」と「自選」を使い分ける視点
「じせん」は「自薦」「自選」がありますが、「自薦」は自分で自分を推薦すること、「自選」は自分で自分の作品を選ぶことという違いがあります。論文・小論文では細かい点に気を付けて正しいものを使えるようにしましょう。