そじょうに載せる 「訴状」「遡上」「俎上」正しい漢字はどれ?

「そじょう」は「訴状」「遡上」「俎上」がありますが、意味はそれぞれ異なります。論文・小論文では区別して使えるようにしておきましょう。ここでは「訴状」「遡上」「俎上」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。

「訴状」「遡上」「俎上」の違い

訴状(そじょう)
意味:民事訴訟で訴えを起こすときに裁判所に提出する書面。
「訴状」には一般的に当事者・法定代理人、請求の趣旨や原因などを記載します。
遡上(そじょう)
意味:流れをさかのぼっていくこと。
俎上(そじょう)
意味:取り上げた物事や人物を色々な面から論じたり批評したりすること
「俎上」はもとはまないたの上という意味です。

そじょうに載せるは俎上が正しい

「そじょうに載せる」は取り上げた物事や人物を色々な面から論じたり批評したりすることを意味するので、ここでは「俎上」が正解です。

「訴状」の例文

例文1:被害を受けたので訴状を裁判所に提出した。

「そじょうを裁判所に提出する」の「そじょう」は、民事訴訟で訴えを起こすときに裁判所に提出する書面ことなので、ここでは「訴状」を使います。

例文2:裁判を起こしたいと思ったら訴状を書かなくてはならない。

「そじょうを書く」は民事訴訟で訴えを起こすときに裁判所に提出する書面を書くことなので、ここでは「訴状」を使います。

「遡上」の例文

例文1:鮭は季節になると育った場所に戻るため川を遡上する。

「川をそじょうする」は川の流れをさかのぼっていくことなので、ここでは「遡上」を使います。

例文2:魚の中には急流を遡上する習性を持つものがいる。

「そじょうする習性」は流れをさかのぼっていく習性のことなので、ここでは「遡上」を使います。

「俎上」の例文

例文1:彼の動画を俎上に載せてみんなで討論した。

「そじょうに載せる」は動画を色々な面から論じたり批評したりすることなので、ここでは「俎上」を使います。

例文2:メンバーの企画案を俎上に載せて実際に実現可能かどうかを検討する。

「そじょうに載せる」は取り上げた企画案を色々な面から論じたり批評したりすることを意味するので、ここでは「俎上」を使います。

論文・小論文で「訴状」「遡上」「俎上」を使い分ける視点

「そじょう」は「訴状」「遡上」「俎上」がありますが、それぞれの意味は異なります。論文・小論文では「訴状」は裁判を起こすときに提出する書類、「遡上」は流れに逆らうこと、「俎上」は色々な面から論じたり批評したりすることと覚えておきましょう。

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