思いのたけ 「竹」「茸」「丈」正しい漢字はどれ?

「たけ」は「竹」「茸」「丈」がありますが、それぞれの意味は全く違います。論文・小論文ではきちんと区別して使えるようにしておきましょう。ここでは「竹」「茸」「丈」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。

「竹」「茸」「丈」の違い

竹(たけ)
意味:植物のタケ。
「竹」は植物のタケで木本のように茎が木質化する特徴があります。
茸(たけ)
意味:きのこ。
丈(たけ)
意味:人や物の高さ。
「丈」は転じて衣服の全体または部分の長さを指すこともあります。また、「思いの丈」など下接語としても使われ、ある限り・ありたけという意味になります。

思いのたけは丈が正しい

「思いのたけ」はありたけという意味なので、ここでは「丈」が正解です。

「竹」の例文

例文1:彼は竹を割ったような性格なので、細かいことでうじうじ悩むことはない。

「たけを割ったような性格」は、植物のタケを縦に割るとまっすぐに割れるところから、人の性質がさっぱりして曲がったところがない性格のことをいうので、ここでは「竹」を使います。

例文2:日本では様々なコースを作るときによく松竹梅で表わすが、竹は梅よりは豪華であるが、松よりは劣る。

「たけは梅より豪華であるが、松よりは劣る」は、植物の松竹梅でランクを作っているため、ここでは植物のタケを使っているので、「竹」を使います。

「茸」の例文

例文1:松茸の土瓶蒸しが店頭に並ぶと秋が来たなと感じる。

「松たけ」はきのこの一種なので、ここでは「茸」を使います。

例文2:椎茸やエノキ茸は乾燥したものが売られていて料理しやすい食材のうちの一つである。

「椎たけやエノキ茸」はきのこの一種なので、ここでは「茸」を使います。

「丈」の例文

例文1:身の丈にあった生活をしていればそれほどお金に困るということはない。

「身のたけ」は自分のせたけという意味で、転じて自分にふさわしく十分な程度を表すので、ここでは「丈」を使います。

例文2:少し大きめの服だったので、着丈を自分に合うように詰めてもらった。

「着たけ」は首から服の裾までの長さをいうため、ここでは「丈」を使います。

論文・小論文で「竹」「茸」「丈」を使い分ける視点

「たけ」は「竹」「茸」「丈」がありますが、それぞれの意味は異なります。「竹」は植物のタケ、「茸」はきのこ、「丈」は高さです。論文・小論文では漢字とともにきちんと覚えておきましょう。

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