「ちょうもん」は「聴聞」「弔問」がありますが、それぞれの意味は異なります。論文・小論文ではそれぞれの意味を理解して使えるようにしておきましょう。ここでは、「聴聞」「弔問」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「聴聞」と「弔問」の違い
聴聞(ちょうもん)
意味:人の話を聞くこと。
「聴聞」は説教や演説などを聞くことや行政機関が特定の行政行為をする場合に利害関係者の意見を聞くことにも使います。
弔問(ちょうもん)
意味:死者の家を訪問してお悔やみを言うこと。
ちょうもん会を開くは聴聞が正しい
「ちょうもん会を開く」は行政機関が特定の行政行為をする場合に利害関係者の意見を聞くことなので、ここでは「聴聞」が正解です。
「聴聞」の例文
例文1:当該聴聞の当事者は必ず出席するようにお願いします。
「ちょうもんの当事者」は行政機関が特定の行政行為をする場合に利害関係者の意見を聞く当事者のことなので、ここでは「聴聞」を使います。
例文2:彼は弁明のために聴聞会に出席しなくてはならなかった。
「ちょうもん会」は行政機関が特定の行政行為をする場合に利害関係者の意見を聞くことなので、ここでは「聴聞」を使います。
例文3:相手側の話を聴聞し、しっかりと理解することでお互いのトラブルは解消されるだろう。
「話ををちょうもんする」は話を聞くことなので、ここでは「聴聞」を使います。
「弔問」の例文
例文1:弔問客がたくさんやってきて、故人の死を悼んだ。
「ちょうもん客」は死者の家を訪問してお悔やみを言う人のことなので、ここでは「弔問」を使います。
例文2:大物政治家の突然死に関係者が多数弔問した。
「多数ちょうもんした」は多数の人が死者の家を訪問してお悔やみを言ったということなので、ここでは「弔問」を使います。
論文・小論文で「聴聞」と「弔問」を使い分ける視点
「ちょうもん」は「聴聞」「弔問」がありますが、それぞれの意味は異なります。論文・小論文では「聴聞」は人の話を聞くこと、「弔問」は死者にお悔やみを言うことと覚えておきましょう。