てんぺん地異 「転変」「天変」正しい漢字はどっち?

「てんぺん」は「転変」「天変」がありますが、それぞれの意味は異なります。論文・小論文ではそれぞれの意味を理解して語彙数を増やしておきましょう。ここでは「転変」「天変」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。

「転変」と「天変」の違い

転変(てんぺん)
意味:ものごとが移り変わること。生滅したり変化したりすること。
天変(てんぺん)
意味:天に起こる異変。
「天変」は暴風・雷・日食・月食などを指します。

てんぺん地異は天変が正しい

「てんぺん地異」は自然界に起こる異変のことをいうので、ここでは「天変」が正解です。

「転変」の例文

例文1:有為転変は世の習いというから、半ばあきらめ気分で日々を送っていた。

「有為てんぺん」は万物が常に変化してやまないことをいうので、ここでは「転変」を使います。

例文2:まさかの転落人生を体験して有為転変を思い知らされる。

「有為てんぺん」は万物が常に変化してやまないことをいうので、ここでは「転変」を使います。

「天変」の例文

例文1:この辺りの地形が以前と大きく変わるのは何度とあった天変地異のせいだといわれている。

「てんぺん地異」は自然界に起こる異変のことをいうので、ここでは「天変」を使います。

例文2:突然の天変地異で、地響きの音とともに街は一瞬にして崩れ去った。

「てんぺん地異」は自然界に起こる異変のことをいうので、ここでは「天変」を使います。

論文・小論文で「転変」と「天変」を使い分ける視点

「てんぺん」は「転変」と「天変」がありますが、論文・小論文では似たような字なので使い方に気を付けましょう。「転変」はものごとが移り変わること、「天変」は天に起こる異変のことです。それぞれきちんと覚えておきましょう。