「おえる」は「負える」「終える」「追える」がありますが、それぞれの意味は異なります。論文・小論文ではきちんと使い分けて使えるようにしておきましょう。ここでは「負える」「終える」「追える」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「負える」「終える」「追える」の違い
負える(おえる)
意味:身に受ける。また、自分で引き受ける。かぶる。
「負える」は可能の意味を表します。
終える(おえる)
意味:その時まで続けていた事をしとげてやめる。
「終える」はその他にすっかり済んで、または時期が来ておしまいにすることを表します。
追える(おえる)
意味:追いかける。順序に従って進む。時間が経過するのに従って変化する。
「追える」は可能の意味を表します。
責任をおえるわけがないは負えるが正しい
「責任をおえるわけがない」は責任を自分で引き受けられるわけがないということなので、ここでは「負える」が正解です。
「負える」の例文
例文1:これほどの損害は一人で背負えるはずがない。
「背おえるはずがない」は自分でかぶれないということなので、ここでは「負える」を使います。
例文2:こんなにやんちゃじゃとても手に負えない。
「手におえない」は自分で引き受けられるわけがないということなので、ここでは「負える」を使います。
「終える」の例文
例文1:みんなの協力を得られたのでなんとかやり終えることができた。
「やり終える」はその時まで続けていた事をしとげてやめることなので、ここでは「終える」を使います。
例文2:宿題を終えたらご飯を食べてもいいです。
「宿題を終える」はその時まで続けていた宿題をしとげてやめることなので、ここでは「終える」を使います。
「追える」の例文
例文1:感染者が多すぎてもうすでに感染経路は追えなくなっている。
「感染経路はおえない」は追いかけることができないということなので、ここでは「追える」を使います。
例文2:この本を読むと銀行の資金の流れが追えるので経済を学ぶのに役立ちます。
「資金の流れがおえる」は資金の流れを追いかけることができるということなので、ここでは「追える」を使います。
論文・小論文で「負える」「終える」「追える」を使い分ける視点
「おえる」は「負える」「終える」「追える」がありますが、論文・小論文では「負える」はかぶる、「終える」はしとげてやめる、「追える」は追いかけると覚えておきましょう。