汚染物質をじょがい設備で取り除く 「除外」「除害」正しい漢字はどっち?

とりのぞく意味の「じょがい」は「除外」「除害」がありますが、意味は異なります。論文・小論文ではきちんと違いに気を付けて書けるようにしましょう。ここでは、「除外」「除害」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。

「除外」と「除害」の違い

除外(じょがい)
意味:取り除くこと。
「除外」はその他にある範囲や規定の外におくことを言います。「〇〇を除外する」と使い、除外する対象をつけるのが一般的です。
除害(じょがい)
意味:(害あるものを)取り除くこと。
「除害」は取り除く対象は害を及ぼすものに限定されます。「除外」は広くさまざまなものに使えるのに対して、「除害」は限定的なものにしか使えません。「徐害」だけで、害を除くという意味なので対象はなくてもかまいません。

汚染物質をじょがい設備で取り除くは除害が正しい

「汚染物質をじょがい設備で取り除く」は害あるものを取り除くことなので、ここでは「除害」が正解です。

「除外」の例文

例文1:小学校以下の子供を除外して数を数える。

「小学校以下の子供をじょがいする」は小学校以下の子供を取り除くという意味であることと、小学生以下の子供が害があるというわけではないため、ここでは「除外」を使います。

例文2:これは女性向けのコンテンツなので、男性は除外して女性だけに配信してください。

「男性はじょがいする」は男性を取り除くという意味であることと、男性が害があるというわけではないため、ここでは「除外」を使います。

「除害」の例文

例文1:ガソリンスタンドは独自に除害施設を持っているという。

「じょがい施設」は害あるものを取り除くことなので、ここでは「除害」を使います。

例文2:公共下水道に流す前には除害施設で有害物質を除去しているので、町は安全に保たれる。

「じょがい施設」は害あるものを取り除くことなので、ここでは「除害」を使います。

論文・小論文で「除外」と「除害」を使い分ける視点

取り除く意味の「じょがい」は「除外」「除害」がありますが、それぞれの意味は異なります。論文・小論文では「除外」「除害」ともに取り除くという意味ですが、「除害」は害あるものを取り除く時だけに使え、「除外」はもっと広く多くの物に使えると覚えておきましょう。

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