「せんよう」は「専用」「占用」がありますが、論文・小論文では意味の違いを理解して書けなくてはなりません。そこで、ここでは「専用」「占用」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「専用」と「占用」の違い
専用（せんよう）
意味：特定の人や特定の目的だけで使用すること。
「専用」の対義語は「共用」「兼用」になります。
占用（せんよう）
意味：独占して使用すること。
「占用」は主に法的に道路・河川など公共の物を占拠して使用することを意味します。
自転車せんよう道路は専用が正しい
「自転車せんよう道路」は自転車だけが使用する道路ということなので、ここでは「専用」が正解です。
「専用」の例文
例文1：洗顔専用のせっけんなので肌にも優しい仕様です。
「洗顔せんよう」は洗顔の目的だけで使用するということなので、ここでは「専用」を使います。
例文２：ここは会員専用のプールなので、一般の人は使うことができません。
「会員せんよう」は会員だけで使用するということなので、ここでは「専用」を使います。
「占用」の例文
例文1：看板を設置する時は道路占用許可が必要になります。
「道路せんよう許可」は道路を占拠して使用する許可のことなので、ここでは「占用」を使います。
例文2：河川敷地を占用するときは、河川管理者の許可が必要になります。
「河川敷地をせんようする」は河川敷地を占拠して使用することなので、ここでは「占用」を使います。
論文・小論文で「専用」と「占用」を使い分ける視点
「せんゆう」は「専用」「占用」がありますが、それぞれの意味は異なります。論文・小論文では「専用」は特定の人や目的だけに使用すること、「占用」は独占して使用することを意味すると覚えておきましょう。