対価を払い使用権をいじょうしてもらう 「移譲」「委譲」正しい漢字はどっち?

「いじょう」は「移譲」「委譲」の2つの漢字がありますが、意味はそれぞれ異なります。論文・小論文を書くときには、違いを意識して正しく書けるようにしましょう。ここでは、「移譲」「委譲」それぞれの意味の違いや例文について解説していきます。

「移譲」と「委譲」の違い

移譲(いじょう)
意味:(対等な立場で)ゆずる。
「移譲」は、対等の立場にある同士の間で、権利・権限が譲り渡されることを意味します。
委譲(いじょう)
意味:(上から下へ)任せる。
「委譲」は、上の者が下の者へその権限などを譲り、仕事を任せることを意味します。

対価を払い使用権をいじょうしてもらうは移譲が正しい

「対価を払い使用権をいじょうしてもらう」は対価を払い対等な立場で使用権を譲り渡すところから、ここでは「移譲」が正解です。

「移譲」の例文

例文1:今年中の契約だった土地の権利の移譲がようやく終わった。

「土地の権利のいじょう」は土地の権利を対等な立場でゆずるということなので、ここでは「移譲」を使います。

例文2:もう使わない会員権を業者を通じて他の人に移譲する。

「会員権のいじょう」は会員権を対等な立場でゆずるということなので、ここでは「移譲」を使います。

「委譲」の例文

例文1;部下に采配してもらうために権限委譲する。

「権限いじょう」は上の者が下の者へ権限を与えて任せるということなので、ここでは「委譲」を使います。

例文2:支店長の権限を一部委譲される。

「権限をいじょう」は上の者が下の者へ権限を与えて任せるということなので、ここでは「委譲」を使います。

論文・小論文で「移譲」「委譲」を使い分ける視点

「いじょう」は「移譲」「委譲」がありますが、それぞれ関係性によって使い分けが必要です。「移譲」は対等な立場でゆずる、「委譲」は上の者が下の者に任せると覚えておきましょう。論文・小論文では、しっかりと場面に分けて使えるようにしましょう。

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