「おおめ」は「大目」「多目」がありますが、意味はそれぞれ違います。論文・小論文ではよく間違える漢字なので気を付けましょう。ここでは、「大目」「多目」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「大目」と「多目」の違い
大目(おおめ)
意味:おおまか。
「大目」は他人に過失や不正があっても厳しくとがめずに寛大に済ませることを言います。
多目(おおめ)
意味:分量が少し多い。
「多目」は分量を予定よりもすこし多く見積もることを言います。「多め」と表記することもあります。
今回のことはおおめに見るは大目が正しい
「今回のことはおおめに見る」は厳しくとがめずに寛大に済ませるということなので、ここでは「大目」が正解です。
「大目」の例文
例文1:彼はまだ新人なので、ちょっとした不注意は大目に見ましょう。
「おおめに見る」は厳しくとがめずに寛大に済ませるということなので、ここでは「大目」を使います。
例文2:今回のミスは大目に見てもらったので、次回は挽回できるようにがんばります。
「おおめに見てもらった」は厳しくとがめずに寛大に済ませてもらったということなので、ここでは「大目」を使います。
「多目」の例文
例文1:お肉を500g買いたかったのですが、お店の人が少し多目に入れてくれました。
「少しおおめに入れる」は分量を予定よりもすこし多く見積もることをいうので、ここでは「多目」を使います。
例文2:宴会の料理は足りないよりも、余るぐらい多目のほうがいいですね。
「おおめの方がいい」は分量を予定よりもすこし多く見積もったほうがいいということなので、ここでは「多目」を使います。
論文・小論文で「大目」と「多目」を使い分ける視点
「おおめ」は「大目」「多目」がありますが、それぞれの意味は異なります。「大目」は厳しくとがめずに寛大に済ませること、「多目」は分量を多く見積もることをいいます。論文・小論文ではよく混同されやすい漢字なので、きちんと理解して使えるようにしておきましょう。