意見がわかれる 「分かれる」「別れる」正しい漢字はどっち?

離れるを意味する「わかれる」は「分かれる」「別れる」がありますが、それぞれ使われるシーンは違います。論文・小論文でもよく間違える漢字に数えられるので、ここではきちんと使い方を理解していきましょう。ここでは、「分かれる」「別れる」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。

「分かれる」と「別れる」の違い

分かれる(わかれる)
意味:分離、分岐。
「分かれる」は、一緒のものが別々になる、枝分かれするということを意味します。転じて、区別がつくようになる、相互に違ってくるという意味にも使われます。対象はモノやコトです。
別れる(わかれる)
意味:別離。
「別れる」は、それまで一緒にいた人同士が離れ離れになるということを意味します。交際を断つことや、離婚・死別を表すこともあります。対象は人です。

意見がわかれるは分かれるが正しい

「意見がわかれる」は意見が相互に違ってくるということで、対象が意見というモノ・コトなので、ここでは「分かれる」が正解です。

「分かれる」の例文

例文1:紅白に分かれて歌合戦をする。

「紅白にわかれる」は紅白に分離することであり、対象が紅白というモノ・コトなので、ここでは「分かれる」を使います。

例文2:まっすぐ歩くと道が2つに分かれているので、右手の大きい方の道を歩いていくと駅に着きます。

「道が2つにわかれる」は道が二手に分岐することであり、対象が道というモノ・コトなので、ここでは「分かれる」を使います。

「別れる」の例文

例文1:去年妻と別れたので、今は独身で一人暮らしをしています。

「妻とわかれた」は妻との離別を意味していて、対象は人なので、ここでは「別れる」を使います。

例文2:生き別れになっていた家族とようやく再会することができた。

「生きわかれ」は人と人の離別を意味していて、対象は人なので、ここでは「別れる」を使います。

論文・小論文で「分かれる」と「別れる」を使い分ける視点

離れるを意味する「わかれる」は「分かれる」「別れる」がありますが、それぞれの漢字によって使うシーンは異なります。「分かれる」はモノやコトが分離すること、「別れる」は人が離別することと覚えておきましょう。論文・小論文では間違えやすい漢字でもあるので、意味とともに漢字もきちんと整理して覚えておきましょう。

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