「あんごう」は「暗号」「暗合」がありますが、両者の意味は大きく異なります。論文・小論文ではそれぞれの意味に注目してきちんと使えるようにしていきましょう。ここでは「暗号」「暗合」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「暗号」と「暗合」の違い
暗号(あんごう)
意味:秘密を守るための記号。
「暗号」は秘密を守るために当事者間だけで決めた特殊な記号のことを言います。
暗合(あんごう)
意味:偶然に一致すること。
「暗合」は思いがけなく物事が一致することを言います。
あんごう資産は暗号が正しい
「あんごう資産」はビットコインなどの仮想通貨のことを意味します。「暗号資産」は暗号で財産的価値をやり取りすることができる仕組みなので、ここでは「暗号」が正解です。
「暗号」の例文
例文1:暗号が解ければこのミステリー小説の謎も解ける。
「あんごうを解く」は秘密を守るための記号を解くことなので、ここでは「暗号」を使います。
例文2:規則性があるこの模様はもしかすると暗号かもしれない。
「あんごうかもしれない」は秘密を守るための記号かもしれないということなので、ここでは「暗号」を使います。
「暗合」の例文
例文1:この出会いは仕組まれているように見えるが実際は偶然の暗合である。
「偶然のあんごう」は偶然に一致することなので、ここでは「暗合」を使います。
例文2:この指輪と巡り合った奇妙な暗合を今は喜ばしく思う。
「奇妙なあんごう」は奇妙な偶然の一致のことなので、ここでは「暗合」を使います。
論文・小論文で「暗号」と「暗合」を使い分ける視点
「あんごう」は「暗号」「暗合」がありますが、意味はそれぞれ異なります。論文・小論文では「暗号」は秘密を守るための記号、「暗合」は偶然に一致することとして覚えておきましょう。