えんらいが轟く「遠来」「遠雷」正しい漢字はどっち?

「えんらい」は「遠来」「遠雷」がありますが、それぞれの意味は異なります。論文・小論文ではそれぞれの意味を理解して文中で使えるようにしましょう。ここでは「遠来」「遠雷」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。

「遠来」と「遠雷」の違い

遠来(えんらい)
意味:遠方から来ること。
遠雷(えんらい)
意味:遠くで鳴るかみなり。
「遠雷」は、遠くの方で鳴っているかみなりのことで、夏の季語でもあります。

えんらいが轟くは遠雷が正しい

「えんらいが轟く」は遠くで鳴るかみなりの音が轟くことなので、ここでは「遠雷」が正解です。

「遠来」の例文

例文1:遠来の客がやってくるので、手料理を作っておもてなしをした。

「えんらいの客」は遠方から来る客のことなので、ここでは「遠来」を使います。

例文2:はるばる遠来からようこそお越しくださいました。

「えんらいからようこそお越しくださいました」は遠方からようこそお越しくださいましたということなので、ここでは「遠来」を使います。

「遠雷」の例文

例文1:遠雷が聞こえてきたので、ザーッと雨が来る前に洗濯物を急いでとりこんだ。

「えんらいが聞こえてきた」は遠くで鳴るかみなりの音が聞こえてきたということなので、ここでは「遠雷」を使います。

例文2:山の季節は変わりやすく、遠雷も聞こえてきたので、今日はこれ以上登るのは中止しましょう。

「えんらいが聞こえてきた」は遠くで鳴るかみなりの音が聞こえてきたということなので、ここでは「遠雷」を使います。

論文・小論文で「遠来」「遠雷」を使い分ける視点

「えんらい」は「遠来」「遠雷」がありますが、それぞれは「遠来」が遠くから来たこと、「遠雷」は遠くで鳴るかみなりのことです。論文・小論文でもそれぞれきちんと区別しておきましょう。