「おうぎ」は「扇」「奥義」がありますが、それぞれの意味は全く違います。論文・小論文では正しく使えるように理解しておきましょう。ここでは「扇」「奥義」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「扇」と「奥義」の違い
扇(おうぎ)
意味:せんす。
「扇」は手に持ちあおいで風を起こす道具で、単に暑い時に風を起こすだけの道具ではなく、儀式・祭事などにもよく使われます。うちわによく似ていますが、「扇」は折りたたんで使えることが特徴です。夏の季語としてもよく使われます。
奥義(おうぎ)
意味:極意。
「奥義」は学問・技芸・武芸などの最も奥深い大切な技術や教えのことを指します。
おうぎを極めるは奥義が正しい
「おうぎを極める」は極意を極めることなので、ここでは「奥義」が正解です。
「扇」の例文
例文1:平安貴族にとって扇は大事なもので、色んな用途で使われていた。
「平安貴族のおうぎ」はせんすのことなので、ここでは「扇」を使います。
例文2:日本舞踊で扇は舞を舞う時の重要な小道具でもある。
「おうぎで舞を舞う」はせんすのことなので、ここでは「扇」を使います。
「奥義」の例文
例文1:カンフーの奥義を極めて師範を目指す。
「カンフーのおうぎ」は武芸の最も奥深い大切な技術や教えのことなので、ここでは「奥義」を使います。
例文2:奥義は学ぶうちにわかってくることが多く、なかなか口では伝えにくい。
「おうぎを学ぶ」は学問・技芸・武芸などの最も奥深い大切な技術や教えを学ぶことなので、ここでは「奥義」を使います。
論文・小論文で「扇」と「奥義」を使い分ける視点
「おうぎ」は「扇」「奥義」がありますが、それぞれの意味は異なります。「扇」はせんす、「奥義」は奥深い大切な教えと覚えておきましょう。論文・小論文ではそれぞれの意味をきちんと把握して文中で使えるようにしておきましょう。