「かんのう」は「感応」「官能」がありますが、それぞれの意味は異なります。論文・小論文ではそれぞれの意味を理解した上で使えるようにしていきましょう。ここでは、「感応」「官能」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「感応」と「官能」の違い
感応(かんのう)
意味:外界からの刺激によって心が深く感じ動くこと。
官能(かんのう)
意味:感覚。
「官能」は感覚器官の働きを指しますが、特に性的感覚のことを指すことが多いです。また、「官能検査」など、視覚・触覚・味覚・嗅覚などの機械では測定できない製品の品質を人間の感覚で判定する検査のことを指すこともあります。
かんのう検査は官能が正しい
「かんのう検査」は感覚をはかる検査なので、ここでは「官能」が正解です。
「感応」の例文
例文1:仏教美学にはじめて感応したのは二十歳を過ぎてからでした。
「はじめてかんのうする」は、はじめて外界からの刺激によって心が深く感じ動くことなので、ここでは「感応」を使います。
例文2:感応する心があれば人々はわかりあえるかもしれない。
「かんのうする心」は外界からの刺激によって深く感じ動く心のことなので、ここでは「感応」を使います。
「官能」の例文
例文1:製造に関しては人間の実際の触覚で確認を行う官能試験も必要だ。
「かんのう試験」は感覚の試験なので、ここでは「官能」を使います。
例文2:シャンプーの香りを評価してもらうために官能テストを行った。
「かんのうテスト」は感覚のテストなので、ここでは「官能」を使います。
論文・小論文で「感応」と「官能」を使い分ける視点
「かんのう」は「感応」「官能」がありますが、それぞれの意味は異なります。論文・小論文で書く時には「感応」は外界からの刺激によって心が深く感じ動くこと、「官能」は感覚と覚えておきましょう。