出向先におもむく 「赴く」「趣く」正しい漢字はどっち?

「おもむく」は「赴く」「趣く」がありますが、それぞれの使うシーンは変わってきます。論文・小論文ではそれぞれの言葉を理解して上手に文章に活かしていけるようにしましょう。ここでは「赴く」「趣く」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。

「赴く」と「趣く」の違い

赴く(おもむく)
意味:実際にある場所や方向へ向かうこと。
「赴く」は、ある場所や方向へ向かって行くことを言いますが、その他に、物事がある状態へ向かうことも意味します。「赴く」は「行く」の敬語表現になり、広く一般的に使われています。
趣く(おもむく)
意味: 心や考え方がある方向に向かうこと。
「趣く」は常用外漢字なので、「赴く」を変わりに使うこともあります。

出向先におもむくは赴くが正しい

「出向先におもむく」は出向先に向かうことを意味するので、ここでは「赴く」が正解です。

「赴く」の例文

例文1:転勤になったので、1週間後には新しい任地へ赴きます。

「新しい任地へおもむく」は新しい任地のある場所に向かうことなので、ここでは「赴く」を使います。

例文2:努力の甲斐あって経営状態が赤字から黒字へと少しずつ赴き始めた。

「赤字から黒字へとおもむき始めた」は赤字から黒字へ向かうことを意味することなので、ここでは「赴く」を使います。

「趣く」の例文

例文1:旅行先で趣くままに街を散策するのが私の旅の楽しみだ。

「おもむくままに街を散策する」は心や考え方が向かうまま街を散策するということなので、ここでは「趣く」を使います。

例文2:テレビから懐かしい歌が流れてきたので、感情の趣くままに熱唱してしまった。

「感情のおもむくままに熱唱する」は感情が向かうまま熱唱するということなので、ここでは「趣く」を使います。

論文・小論文で「赴く」と「趣く」を使い分ける視点

「おもむく」は「赴く」と「趣く」の2種類がありますが、「赴く」が実際に向かうこと、「趣く」が心が向かうことと分けて覚えておきましょう。論文・小論文では頻出する漢字なので、スムーズに正しく使えるようにしておきましょう。

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