熱に関する言葉として「よねつ」がありますが、漢字では「予熱」「余熱」があります。論文・小論文では区別して使えるようにしておきましょう。ここでは「予熱」「余熱」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「予熱」と「余熱」の違い
予熱(よねつ)
意味:前もって加熱すること。
予熱とは、あらかじめオーブンやグリルの温度を調理したい温度まで上げておくことです。焼き時間とは別に予熱する時間を設けます。
余熱(よねつ)
意味:冷めきらない熱気。
余熱とは、調理して火を止めたあとのオーブン・フライパンなどの調理器具や、加熱した食材自体に残っている熱のことです。
エンジン始動前によねつしておくは予熱が正しい
「エンジン始動前によねつしておく」はエンジンを前もって加熱することなので、ここでは「予熱」が正解です。
「予熱」の例文
例文1:お菓子を作るときにあらかじめ予熱しておくと生地がだれず形よく焼けます。
「よねつしておく」は前もって加熱しておくことなので、ここでは「予熱」を使います。
例文2:あらかじめ予熱したオーブンにケーキの生地を入れて焼く。
「よねつしたオーブン」は前もって加熱するしたオーブンのことをいうので、ここでは「予熱」を使います。
「余熱」の例文
例文1:次の時代には余熱を利用した再生エネルギーができるかもしれない。
「よねつを利用する」は冷めきらない熱気を利用するということなので、ここでは「余熱」を使います。
例文2:映画を見た感動の余熱が冷めないうちにパンフレットを購入する。
「よねつがさめないうちに購入する」は熱気が冷めきらないうちに購入することをいうので、ここでは「余熱」を使います。
論文・小論文で「予熱」と「余熱」を使い分ける視点
熱に関する言葉として「よねつ」がありますが、「予熱」は前もって加熱すること、「余熱」は冷めきらない熱気を意味します。「予熱」は対象物を熱する前、「余熱」は対象物を熱した後という違いがあります。論文・小論文ではその点に注目して書けるようにしておきましょう。