「かける」は「欠ける」「掛ける」がありますが、それぞれの意味は異なります。論文・小論文ではきちんと意味を把握して使えるようにしましょう。ここでは、「欠ける」「掛ける」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「欠ける」と「掛ける」の違い
欠ける(かける)
意味:一部が失せた形になること。
「欠ける」は一部が失われて完全でなくなることの他に、固い物の一部分が壊れて取れることを意味することもあります。
掛ける(かける)
物を他の物の面や一点に固定すること。
「掛ける」はその他にある言葉の音の類似を利用して他の言葉を暗示するなどにも使われます。
面白みにかけるは欠けるが正しい
「面白みにかける」は面白さが失せた形になることなので、ここでは「欠ける」が正解です。
「欠ける」の例文
例文1:不注意でカップを床に落としてしまい、取っ手の部分が欠けてしまった。
「取っ手の部分がかけた」は一部が失せた形になることなので、ここでは「欠ける」を使います。
例文2:急病でエースが欠けたのでチームは1回戦で敗退した。
「エースが欠けた」はチームの一部であるエースが失われたということなので、ここでは「欠ける」を使います。
「掛ける」の例文
例文1:そこのフックにコートは掛けておいてください。
「コートをかける」はコートを他の物の面や一点に固定することなので、ここでは「掛ける」を使います。
例文2:掛詞は、1つの言葉で2つの意味を掛けている。
「2つの意味をかけている」はある言葉の音の類似を利用して他の言葉を暗示することなので、ここでは「掛ける」を使います。
論文・小論文で「欠ける」と「掛ける」を使い分ける視点
「かける」は「欠ける」「掛ける」がありますが、意味はそれぞれ違います。論文・小論文では「欠ける」は一部が失われること、「掛ける」は物を他の物の面や一点に固定することとして覚えておきましょう。