数にまつわる言葉の「しょうすう」は「少数」「小数」がありますが、それぞれの指すものは異なります。論文・小論文ではそれぞれの違いに気を付けて使えるようにしておきましょう。ここでは「少数」「小数」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「少数」と「小数」の違い
少数(しょうすう)
意味:数が少ないこと。
「少数」は相対的な少なさを表していて、わずかな数しかないことを意味します。対義語は「多数」になります。
小数(しょうすう)
意味:1より小さな数のこと。
「小数」は絶対値が0より大きく1より小さい数字を言います。具体的には小数点以下の数字のことを意味します。
しょうすう派の意見は少数が正しい
「しょうすう派の意見」は数が少ない意見のことを言うので、ここでは「少数」が正解です。
「少数」の例文
例文1:世界にはたくさんの少数民族がいる。
「しょうすう民族」は数の少ない民族のことをいうので、ここでは「少数」を使います。
例文2:少数精鋭の塾に行ったおかげで成績が伸びた。
「しょうすう精鋭」は数は少ないが能力が秀でたものばかり揃っているということをいうので、ここでは「少数」を使います。
「小数」の例文
例文1:小数点の計算は小学生で学ぶ範囲だ。
「しょうすう点」は1よりも小さな数なので、ここでは「小数」を使います。
例文2:1よりも小さな数字を小数という。
「しょうすう」は1よりも小さな数なので、ここでは「小数」を使います。
論文・小論文で「少数」「小数」を使い分ける視点
「しょうすう」は「少数」「小数」がありますが、ちょっとした差で意味が異なります。論文・小論文では「少数」は少ない数、「小数」は1以下の数と覚えておきましょう。