「いっぱん」は「一般」「一半」「一飯」の同音異義語がありますが、それぞれの意味は異なります。論文・小論文では区別して使えるようにしておきましょう。ここでは「一般」「一半」「一飯」それぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「一般」「一半」「一飯」の違い
一般(いっぱん)
意味:広く認められ成り立つこと。
「一般」はその他に同様・同類という意味もあります。
一半(いっぱん)
意味:二分した、一方の半分。
「一半」はその他になかばという意味もあります。
一飯(いっぱん)
意味:一わんの飯。
「一飯」はその他に一度の食事・一食という意味もあります。
責任のいっぱんは自分にもあるは一半が正しい
「責任のいっぱんは自分にもある」は責任の半分は自分にもあるという意味なので、ここでは「一半」が正解です。
「一般」の例文
例文1:お昼ご飯は12:00ごろに食べるのが一般的だ。
「いっぱん的」は広く認められ成り立つことなので、ここでは「一般」を使います。
例文2:一般の人はこちらの扉からお入りください。
「いっぱんの人」は広く認められ成り立つ人のことなので、ここでは「一般」を使います。
「一半」の例文
例文1:この件は私にも責任の一半がある。
「責任のいっぱん」は責任の半分という意味なので、ここでは「一半」を使います。
「一飯」の例文
例文1:一宿一飯の恩義があるので、仕事のお手伝いをすることにした。
「一宿いっぱん」は一泊する宿、一膳の食事というほんのわずかの恵みもを恩義は忘れてはならないという戒めの意味から、ここでは「一飯」を使います。
例文2:彼は一飯の恩を忘れない律儀な人だ。
「いっぱんの恩」は一膳の食事というほんのわずかの恵みもを恩義は忘れてはならないという戒めの意味から、ここでは「一飯」を使います。
論文・小論文で「一般」「一半」「一飯」を使い分ける視点
「いっぱん」は「一般」「一半」「一飯」がありますが、「一般」は広く認められ成り立つこと、「一半」は半分、「一飯」は一食と覚えておきましょう。論文・小論文ではそれぞれの意味に気をつけて使えるようにしておきましょう。