いじんたちが近代科学の基礎を築いた 「偉人」「異人」正しい漢字はどっち?

人に関する言葉「いじん」ですが、「偉人」「異人」があります。それぞれの意味は異なるので、論文・小論文では正しく文中で使えるようにしましょう。ここでは「偉人」「異人」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。

「偉人」と「異人」の違い

偉人(いじん)
意味:偉大な人。
「偉人」はすぐれた業績を成し遂げた人のことをいいます。
異人(いじん)
意味:外国人。
「異人」は外国人の中でも特に西洋人をいいます。また別の人を言うときもあります。

いじんたちが近代科学の基礎を築いたは偉人が正しい


「いじんたちが近代科学の基礎を築いた」は偉大な人ということなので、ここでは「偉人」が正解です。

「偉人」の例文

例文1:偉人伝には今の文明を築き上げた代表的な人たちが載っている。

「いじん伝」は偉大な人の伝記のことなので、ここでは「偉人」を使います。

例文2:かつての偉人たちも順風満帆なことばかりではなかった。

「いじんたち」は偉大な人たちということなので、ここでは「偉人」を使います。

「異人」の例文

例文1:神戸の異人館では様々な歴史的建物から昔の生活を垣間見ることができる。

「いじん館」は外国人の館のことなので、ここでは「異人」を使います。

例文2:同名異人とは、同じ名前の別の人のことをいう。

「同名いじん」は同じ名前の別人のことなので、ここでは「異人」を使います。

論文・小論文で「偉人」と「異人」を使い分ける視点

人にまつわる「いじん」は「偉人」と「異人」がありますが、「偉人」は偉大な人、「異人」は外国人を指します。論文・小論文ではそれぞれの意味を把握した上できちんと使えるようにしましょう。