「せんこう」という感じは「専行」「専攻」「先行」「潜行」とありますが、それぞれの意味は違うので、論文・小論文では正しく使えるようにしましょう。ここでは「専行」「専攻」「先行」「潜行」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「専行」「専攻」「先行」「潜行」の違い
専行(せんこう)
意味:自分の判断で行う。
専攻(せんこう)
意味:特定の学術分野を研究する。
先行(せんこう)
意味:先に行く・行う。
潜行(せんこう)
意味:潜って進む。
せんこう者利益は先行が正しい
「せんこう者利益」は先行く者に利益があるということなので、ここでは「先行」が正解です。
「専行」の例文
例文1:社員が独断専行ばかりを行うと結局は会社の利益にならない。
「独断せんこう」は自分の考えで独断で行うことなので、ここでは「専行」を使います。
例文2:家族と連絡が取れないので独断専行で話を進めることにした。
「独断せんこう」は自分の考えで独断で行うことなので、ここでは「専行」を使います。
「専攻」の例文
例文1:彼の専攻は文化人類学です。
「せんこうが文化人類学」は特定の学術分野として文化人類学を研究することなので、ここでは「専攻」を使います。
例文2:英文学を専攻していたという男に出会った。
「英文学をせんこうしていた」は特定の学術分野として英文学を研究することなので、ここでは「専攻」を使います。
「先行」の例文
例文1:先行投資と思って高額なプログラム修得コースを受講することに決めた。
「せんこう投資」は先に投資することなので、ここでは「先行」を使います。
例文2:実力より人気が先行してしまって困ったことになった。
「人気がせんこう」は人気が先に行くということなので、ここでは「先行」を使います。
「潜行」の例文
例文1:敵国に潜行していたエージェントがようやく帰ってきた。
「敵国にせんこうする」は潜って敵国に進むことなので、ここでは「潜行」を使います。
例文2:潜行して泳ぐことで記録を伸ばそうとした。
「せんこうして泳ぐ」は潜って泳ぐことなので、ここでは「潜行」を使います。
論文・小論文で「専行」「専攻」「先行」「潜行」を使い分ける視点
「せんこう」はいくつも漢字がありますが、「専行」は自分の独断で決めること、「専攻」は特定の専門分野、「先行」は先に行くこと、「潜行」は潜って進むことを意味します。それぞれの意味は全く違うので、漢字に気をつけて論文・小論文でも適切に使っていきましょう。