じんこう知能がじんこう統計を分析する 「人工」「人口」正しい漢字はどっち?

「じんこう」は「人工」「人口」の2つがありますが、それぞれは意味が違うので、論文・小論文を書く時は、違いに気をつけて書くようにしましょう。ここでは、「人工」「人口」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。

「人工」と「人口」の違い

人工(じんこう)
意味:自然のものに人が手を加えること。
対義語は「自然」「天然」になります。
人口(じんこう)
意味:一定範囲の地域に住む人間の総数。
「人口」は、「人口に入る」「人口に膾炙(かいしゃ)する」など世間の評判やうわさという意味にも使われます。

じんこう知能がじんこう統計を分析するは「人工知能」「人口統計」が正しい

「じんこう知能がじんこう統計を分析する」は「じんこう知能」は自然のものに人が手を加えた知能のことを言うので、「人工知能」、「じんこう統計」は一定範囲の地域に住む人間の総数の統計なので、「人口統計」が正解です。

「人工」の例文

例文1:コロナ禍では人工呼吸器が足りない場面が多く見られた。

「じんこう呼吸器」は自然呼吸が難しい患者に人が手を加えて呼吸させる機械のことなので、ここでは「人工」を使います。

例文2:今世界では人工的に雨を降らせる方法が研究されている。

「じんこう的に雨を降らせる」は自然ではなく、人が手を加えて雨を降らせるので、ここでは「人工」を使います。

「人口」の例文

例文1:人口密度が高いところで、コロナは感染しやすくなっている。

「じんこう密度」は単位面積1 k㎡当たりに居住する人の数により定義される数値なので、ここでは「人口」を使います。

例文2:日本の野球人口は他のスポーツに比べても多く、これはもう国民的スポーツと言ってもいいだろう。

「野球じんこう」はある一定範囲の地域における野球好きの総数をいうため、ここでは「人口」を使います。

論文・小論文で「人工」と「人口」を使い分ける視点

「じんこう」は「人工」「人口」の2つがありますが、それぞれ「人工」は自然のものに手を加えること、「人口」は一定範囲における人の総数を言います。論文・小論文ではよく間違える言葉でもあるため、漢字にも気をつけて正しく使えるようにしておきましょう。

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